鶴見区から県議会議員で出ていた横山幸一議員が辞職し、逮捕された。
脱法ドラッグを使用していたというので、論外だが、彼も鶴見の横山一族の一人のようだ。
鶴見区の「横山一族」と言えば、政治家では有名な家で、彼の祖父横山哲夫氏は、長く県会議員を務め、議長にもなっている。
ヨコヤマ・ユーランドという「スーパー銭湯」も彼の所有のはずである。
さて、横山一族には、もう一つ横浜市会議員の系統もあり、私が市会事務局に配属された時、絶大な権力を持っていたのが、横山健一氏だった。
彼は、若い時は詩人だったこともあるという人で、詩集も出したことがあると聞いた。
対する社会党の横浜市長飛鳥田一雄氏も、明大時代は映画研究会にいて、川島雄三とも知合いだったとことで、多分横山氏とは話があったのだと思う。
飛鳥田時代は、この横山健一自民党との「蜜月時代」で、横浜市政は今考えれば、平穏無事だった。
もちろん、それをよく思わない勢力は、自民、社会両党にいたはずだが、圧倒的な飛鳥田一雄の名声と、横山健一の権力の前に抑え込まれていた。
それが、変わって来たのは、飛鳥田氏の1978年の社会党委員長への出馬と、横浜市議会議長に松村千賀雄氏が1983年に就任された頃からだろう。
松村氏の権力もすごかったが、彼が1988年の「リクルートの未公開株譲渡事件」に関係したことで、意外にもそう長く続かなかった。
その後、横山健一氏には、晩年に一度だけ鶴見区末吉のご自宅でお会いしたことがある。
私が国際室の課長だったときで、横浜上海友好委員会の役員人事問題だった。
昼過ぎだったが、赤ら顔で、もう少し酔っているいるように見えた。
彼の息子も後継者として横浜市会議員に出て見事当選されたが、体を悪くして1期目の途中で辞められたと思う。