先週の朝日新聞のBEにわらべ歌「さよなら三角 」のことが出ていたが、これを題名にしたテレビ・ドラマがあった。
1960年代前半でNHK、脚本は田村孟で、彼はこの時期、大島渚らと共に松竹を出て、フリーで活躍していた。
地方の中学校を舞台にしたドラマで、主人公が安保闘争に挫折した男の恋愛悲劇だったと記憶している。
彼が、喫茶店で恋人と別れるシーンが悲痛で、バックにはペギー・マーチの『アイ・ウィル・フォロー・ヒム』が流されていた。
この主人公を演じていたのは、若き蜷川幸雄であり、恋人役の女性は、田島和子だった。
田島は、俳優座養成所出身の自由劇場にいた女優で、大島渚の『日本春歌考』の他、テレビにも結構出ていたが、草野大吾と結婚して引退した。