林家三平は天才

BSで「昭和なつかし亭」というのをやっていて、昔の芸人の映像を紹介した。
去年の立川談志のも面白かったが、これもなかなかだった。全部は見ていないので、いずれ全部見る。

中では、三平の『源平盛衰記』が最高だった。
間違いなく、三平は戦後の落語家で最高だろう。
『源平  』は、講談の部分、自分が入れたところ、さらに客いじり、が渾然一体となっている。
しかも、この三つの切り替えがすばやく、実に見事なのだ。
木久蔵も言っていたが、やさしそうに見えて、この方法をきちんと、しかも歯切れよく出来るのは本当の実力が必要なのである。

エノケン、ロッパ、さらに柳家金語楼と、戦前に「爆笑王」と言われた芸人はいるが、戦後は間違いなく林家三平だろう。

彼は、自宅でもサングラスをしていたと言うのがおかしい。
その理由が、「三平だと分かるから」と言うのだから信じがたい人間である。

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コメント

  1. ブラボー より:

    謹賀新年
    明けましておめでとうございます。

    暮れに

    「天国のスタア・・」という番組で

    三平さんの落語を聞いて

    あまりの面白さに驚いたばかりです。

    私は「どうもスミマセン」くらいしか知らなかったので、びっくりしました。すごい人だったのですねえ。

    それとN○Kの記事にもまったく同感です。

    今年も痛快な文章を楽しみにしております。

    どうぞ宜しくお願いいたします。