中日の外野手和田一浩が、2000本安打を達成した。
45人目であり、巨人の選手ではないので、扱いは極めて小さいが、これはなかなか大した記録だと私は思う。
巨人の天才高橋由伸が、ほぼ同年代で、和田とは異なり、大学を出てそのままプロに入団しているが、まだ1,700本台で、到底2,000本には届かずに引退になると思えるのだから。
それに対して、和田は、大学そして社会人野球を経由してからのプロ入団での記録で、しかもレギュラーになったのが、30歳というのだから、これは本当に凄い。
普通、プロ野球の選手で30と言えば、そろそろ引退も考える頃だが、そこからレギュラーになったというのは、余程自分の潜在能力に自信があったのか、先のことは考えない性格なのか。
かつて、通算記録の200勝、2,000本安打などは、高卒の選手の方が、大卒の選手よりも有利で、達成しやすいと言われてきた。大卒は、4年間が無駄になるからである。
200勝投手で言えば、大卒でも阪神の村山は達成しているが、日本プロ野球史上に残る大投手の杉浦忠は、故障もあったが、結局200勝はできず、187勝に終わった。
和田は、西武入団当初は、捕手で、それを完全に外野手に変えた、当時の監督伊原春樹の言葉が面白い。
ウキペディアに載っている伊原の言葉では「和田は、性格が素直なので捕手には向いていないので外野手にした」というのだ。
捕手は、性格が悪くないとできないのだろうか。
野村克也や森昌弘のことを思うと伊原の言葉は妥当にも思えるが。
阪神の捕手の藤井も、良く見ると性格はかなり悪そうにも見え、伊原の言葉は正しいように思える。