なぜ大リーグに行ってしまうのか

先週のダルビッシュ有に続き、岩隈も大リーグに行ってしまう。
勿論、年俸など低遇の良さも当然だが、彼らがアメリカのメジャー・リーグに行き、イチローや松井のようになかなか戻って来ないのは、日本の野球界にもある「学閥」の問題だと私は思う。

高校、大学、社会人、そしてプロ野球に至るまで、日本の野球界には、学閥が蔓延っていると思う。
PL閥、早稲田、法政、明治、立教など、その学校の先輩を頼り、後輩を可愛がる。
監督、野球理論家として、広岡達朗は、すごいと思うが、やたらと早稲田の後輩連中を優遇させようとするのは評価できない。

ロッテと横浜で監督をやって全くダメだった近藤昭仁がそのいい例である。
彼は広岡の強い推薦で監督になったが、全く人望がなく二度とも最低の成績で終わった。

今、プロ野球界で一番強いのは、多分PL閥だろう。
現在は、大学野球の監督になった元広島の古葉毅も子分を連れて歩くのが好きな男だった。
以前、横浜の監督になった時も、佐野修などかつて日本ハムで一緒にやったコーチを連れてきた。
佐野は、横浜時代、私と同じマンションに住んでいて、よく見かけたものである。

イチローや松井秀喜など、大したことのない高校を出た選手が、アメリカに行き、学閥のない、実力だけの世界の自由さを味わったら、不自由な日本プロ野球に戻りたくなくなるのは、当然のことだと思う。

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