口利きについて②

議員による「口利き」で、たぶん一番多いのは、大学や企業への入学、入社だろう。

私も、横浜市の外郭団体にいたとき、職員の募集をやり、300人くらい応募があった。そのとき、当時市長室長だった中山君を通して、「高秀市長の知り合いの娘が受験しているのでよろしく」との電話があった。

なんでも「フランス留学の経験もあるので、国際的企業にふさわしいだろう」とのことだった。上司のH部長に相談すると、「普通にやればよいよ」とのことだった。三次までやった試験で、彼女は300人中50番くらいで、一次で落ちた。

その旨報告すると、特に何もなく、その性か、Hさんも私も部長止まりだったが、特別な便宜を図っていれば、局長や区長になれたのかもしれない。

飛鳥田市長の元で、田村明と共にブレーンで活躍され、その後関東学院大学の先生になった鳴海正泰さんから、お話を聞いたことがある。

「頼んでくるのは大体駄目なんで困るよ、本当に」とのことだった。

逆に依頼する方から言えば、最初から大丈夫と思っていれば、ざわざわ頼みはしないよ、ということかもしれないが。

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コメント

  1. 椿六十郎 より:

    面白い
    「さすらい日乗」、全く面白いです。
    感心します。
    気が向いたときで結構ですから、時代劇と、西部劇についての随筆もお願いします。

  2. ありがとうございます
    コメントありがとうございます。
    今後もどうぞよろしくお願いいたします。