『ガイーヌ』の「バラの精の踊り」のテンポ

『ガイーヌ』と言えば、ソ連の作曲家アラム・ハチャトーリアンの代表的バレー曲で、中でも有名なのが「バラの精の踊り」だろう。
だが、私は長い間この曲のテンポを全く間違えて記憶していた。
憶えていたのは、ハチャトーリアン自身が指揮したもので、それでは大変早いテンポの曲になっていて、当時の「社会主義建設の槌音」のごとき曲想である。
だが、本当はバレーの曲なのだから、きわめて優雅なもので、他のレコードで聞くととてもゆっくりした曲である。

実は、憶えていたレコードは、中学校の技術科の教師がよく掛けていたものだった。
彼はラジオ、ハム、オーディオ等が趣味で、運動会等の学校行事があると、それに因んだ学校放送番組を自作し校内に放送した。
そのテーマ・ソングが、常にこの『ガイーヌ』の「バラの精の踊り」で、それで憶えてしまったのだ。

彼は何故あの曲を使用したのか、機会があれば是非聞いてみたいものだと思っている。

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