横浜、東京で出ているタウンニュース南区版の「さすらいヨコハマ」に「鶴見線が出てくる映画」を書いたら、脚本・監督の松山善三氏が亡くなられた。
初監督作品の『名もなく貧しく美しく』で、全部ではないがかなりのシーンが鶴見線の沿線で撮影されている。
鶴見線は、もともとは川崎鶴見臨港バスと同じ会社が作ったものだが、後に国鉄になり、現在に至っている。
昭和の名残の風景があった有名な鉄道で、特に国道駅下のガードは、よく映画に多少化粧されて出てくるので、見たことのある人も多いだろう。
「名もなく貧しく美しく」など、今の世の中に受け入れられないものだが、20世紀までの日本人の徳目の一つだったものである。
日本映画史に多大なご貢献をされた松山氏のご冥福をお祈りする。