岳南鉄道に乗った

静岡の岳南鉄道に乗るツアーがあったので行った。本当は1月中旬の予定だったが、参加者が少なく成立せず、1月の最後の日になった。

まずは、上大岡、横浜から東名で冨士見市へ、このところ寒かったので、白く雪をかぶった富士が美しい。

昼食は、吉原の「はせ川」という店で、チャッキリ丼。北原白秋も町田嘉声も、もうとっくになくなっていてフリーになっているので使うのは自由である。静岡民謡として有名だが、これは白秋と町田嘉声が静岡電鉄の宣伝用に作った新曲で、新民謡である。

シラスとエビのかき揚げがのり、菜の花が添えられていて、この種のツアーで食べた食事では最上のものだった。浅間大社に行き、長女が結婚した報告をしておき、近くの本屋に入ると原田芳雄の単行本のエッセイ集がある。「こんなのあったかな」と店のお兄さんに聞くが、「これは店主個人のもので売り物ではありません」と言われる。

そして、岳南鉄道に。岳南鉄道は吉原から岳南江尾までの9.2キロのローカル線だが、妙に気になり、ぜひ乗ろうと思っていたものなのだ。単線の1両の編成、予想通り途中にはかつての大昭和製紙工場用の引き込み線等もあり、もともとは貨物線だったことがよくわかる。

1960年代には、田子の浦湾の大気汚染とヘドロは有名で、映画『ゴジラ対ヘドラ』ができたくらいだが、今は空気も水もまったくきれいになっている。

次は韮山でのイチゴ食べ放題。キラピカという品種だそうで、50個以上食べる人もいるそうだが、私は15個で切り上げてハウスのお兄さんの話を聞く。今は、米も作っているが完全にイチゴ農家で、12月から翌年5月までイチゴ狩りができ、その後は土の入れ替え、洗浄、苗床作りで、裏のハウスで育てている苗を夏に植えるとのこと。肥料は最初にやって終わりだそうだ。かつてイチゴはミルクと砂糖をかけて食べるものだったが、近年のものはむしろ何もかけない方がおいしい。最後は、沼津の土産物店によって横浜に戻ってきた。

明日からは、土曜日に旭区の今宿地区センターでやる「映画の中の横浜」の映像を編集しないといけない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする