上高地の午後の翌日、一番の目的の黒部ダムと立山に行く。
朝6時のホテル出発、バスで扇沢に向かうが、途中栂池の周囲はスキーのホテルと山にはゲレンデ。
ここはスキー客で冬は大いに賑うのだろうと思う。
扇沢付近もかなり紅葉している。ここからはトロリーバスで、黒部ダムへ。トロリーバスは、戦後大都市に結構あり、東京では五反田から池袋迄明治通りを走っていたし、横浜にも三ツ沢公園との循環線があった。
車内のビデオによれば、今では日本中では、トロリーバスは、ここしかないのだそうだ。
約15分で着き、長いトンネルの階段とスロープを降りてダムサイトに出る。
12℃とのことで風が寒い。歩いて黒部湖まで行き、今度はケーブルカーで黒部平、そこからロープウエィーで立山の大観峰に。
これは支柱のないロープウエィーで、眺望は最高だが、結構人が多いので、外はよく見えない。
だが、添乗員の女性によれば、「今日はガラガラで、夏はロープウエィーは大混雑で1時間待ちなんてこともあります」とのこと。
ここから立山をくり貫けるトロリーバスで、室堂に出る。
室堂は、5℃だったが、晴天で寒さはなかった。ここでも外国人が多く、特に韓国の人が多いようだ。韓国半島には、金剛山があり、民衆の信仰を集めていて、一時は南北の雪解けで、金剛山観光が行われたが、今はないようで韓国の人は、山岳信仰の聖地の立山に来ているのだろうか。
ミクリガ池は、緑に光っていた。
帰りは、元の通りで戻ったが、ダムサイトのレストハウスが、くろべ資料館になっているので行くと黒部ダムのビデオを上映している。
黒四ダム建設の労苦を紹介した後、「水力、火力、そして原子力へと進歩している」には笑った。
関西電力は、原子力発電に大きく依存しているのだが、今はその時代ではないだろう。
コメント
過渡期
仰る通り、原発は、今や後進的なエネルギーですね。太陽光の方が、遥に先進的かつ高コストです。
問題は、代替エネルギーが無い、それゆえに原発に頼っている、という事ではないですかね。
意見は違うと思いますが、自然や文化を事業化する事が、地方の選択肢に上がるべき、生き残りの方法だと思います。原発の街となる地方がある一方で、その圏外になる地域で、そうした、エコビジネスを行えばよい、と思います。つまり、今の都市と地方とは平等ではない、という事です。
これは書き間違いなの
太陽光の方が、遥に先進的かつ高コストです、って「先進的かつ低コスト」ですか。
そうしないと意味が通じていないと思いますが。
意味が分かりませんが
太陽光は、高コストです。再生可能エネルギーの優等生ドイツも、その導入には、多大な資金をかけて、成功しているとは言えない程度の規模で、自転車操業しているのが実態です。
先進的、という箇所が引っ掛かったのでしょうか。それでも、高コストである事の意味は通じると思います。宇宙開発における、人材の消費は、先進的かつ、高コストといえるでしょう。
コスト計算は難しいですよね
以前は、原発が一番安いと言われていました。しかし、福島のように事故が起きればコストどころではないことが分かりました。
このようにコストの計算は非常に難しいです。
私は、それよりも畜電池の開発の方が重要だと思っています。電気の最大の弱点は他のエネルギーと異なり、貯めておけないことです。
それを補うのが蓄電池で、今では非常に大型のものが開発されています。それで、夜間に蓄電し、昼間使用するようにすれば、無駄な発電がなくなり、再生可能エネルギーの開発も進むと思うのですが。
2002年の日韓ワールドカップサッカー大会の時、パシフィコ横浜はメディア・センターになりましたが、この時FIFAは「日本の電力は平気なのか」と、大型の蓄電池のヤードを臨港パークに作らされました。
当時の東電の会長の名にちなんでNAS電池といい、今ではさらに改良されているはずです。
管理人さん
SSPSなどは、宇宙開発において、原子力が動力源となるか、太陽光が覇権を担うか、の分水嶺となるものだと思います。オバマは数十年後に計画されたNASAの火星着陸計画を凍結したそうですが、太陽光の宇宙軌道への進出は、日本が独自の技術革新を目指す一手となるでしょうね。地表へ送られる、レーザー光やマイクロ波の安全性も当然考えられるべきでしょうね。
「馬鹿げた計画」酷評「宇宙太陽光発電」 NASAが手を引いても開発続ける「技術立国日本」の意地
http://www.sankei.com/premium/news/150327/prm1503270001-n1.html
宇宙空間よりも、遥かに安価なのは、保守点検を含めて、地上のサイトを改修して行く事でしょうが、ここでもエネルギーのコストが争点となると思います。日本もどんどんやったらいい。