池上線が90周年だそうだ。今は、東急の下にあるが、もともとは大正時代の電車バブルの時に生まれた路線である。
池上線は、蒲田駅を出て、蓮沼を過ぎ、池上駅に近づくと異常に左にカーブして駅に着く。
これは、元々は大森駅から池上に路線を敷く予定だったが、大森付近はすでに開発が進んでいて人家が多く、用地買収が困難だったので、蒲田からに出発駅を変更したからなのだ。
さらに、池上線で傑作なのは、五反田駅が山手線の遥か上空にあることだ。
今は、エスカレーターがあるが、昔はなく長い階段を利用するたびに「これはなんだ」と思ったものだ。横にデパートの白木屋があったので、ここに入らせるためかと思っていたが、そうではなかった。
この池上線は、当初の目論見としては、山手線を越え、白金、さらに遠く国分寺までに行く予定だったからというのだから誠に信じがたい。
紆余曲折はあったようだが、ともかく90年を迎えたのは喜ばしい。
因みに池上駅付近は、その前は池上競馬場の馬見所のあった場所だそうだ。