NHKBSで、俳優織本順吉が放送された、90歳。
元は劇団青年俳優座の役者で、先日春日部にいる元新劇ファンだった私の二女に会ったら、やはりよく知っていた。
番組の中で、青年俳優座時代の写真が出てきて、蜷川幸雄、岡田英治、木村功、川合伸郎らの姿もあったが、全員亡くなっている。
青年俳優座には、石橋蓮司や蟹江敬三、真山知子らも在籍していたのだが、まだこの時にはいなかった。だが、織本の妻となる女性はいて、彼女は研究生だったとのこと。
彼らは、今は那須塩原に妻と二人に住んでいて、放送作家で一人娘の結見が撮影と構成。
さて、織本は、今も数か月に1本くらいの仕事をしていて、勿論体は弱ってるが、自分で車を運転して友人のところなどに行っている。
ただ、糖尿病で、血糖値を測らなくてはいけないが、血液がなかなか出ず、出すのは痛いようだ。高齢になるとそうなのか。
中では、黒木瞳監督の映画作品の他、テレビの番組での織本も紹介された。
黒木の映画では無事に演技をこなした織本も、テレビでは台詞を憶えられず、カンペに台詞を書いてもらう状態だった。
90歳では仕方ないところだろう。
そして、彼に準主役の映画の仕事が来て、彼もやる気になり台詞は憶えるが、体が心配だとのことで出演辞退する。
最後、テレビの『やすらぎの郷』の黒幕大物の配役が来て、国際放映のスタジオで撮影されて無事務める。
脇役ばかりだが、これも立派な役者としての経歴である。