作曲家の松村偵三氏がなくなられた。78歳。
松村氏と言えば、黒木和雄映画の音楽で有名だろう。
『とべない沈黙』『祭りの準備』、さらに作品としては問題があったが、『キューバの恋人』の音楽も素晴らしかった。
多くは、大変抒情的で繊細なメロディーが良かった。
昨年見た黒木和雄の初期の名作『わが愛北海道』の、交響曲風の古典的な響きもやや大げさだったが、大変美しかった。
黒木作品を見てみると、松村氏の音楽が余りピント来ないときは、黒木映画も良くないことが多かった。
例えば、2本の意味不明作品『日本の悪霊』と『原子力戦争』は、松村の音楽も良くなっかったが、作品としては最低線だった。