『イソゴのアリスと仲間たち』

横浜開港150周年の各区紹介イベントの磯子区版。
シナリオは少し読んでいた。
少女アリスが、磯子の諸所で過去の人々に会い、歴史を知るというもの。
極めて平板、説明的な脚本なので、到底芝居にならないだろうと思っていた。
会場の赤レンガ倉庫ホールに行くと、なんと朗読劇なのだ。
「こういう手があったのか!」

ステージ前面にマイクが立てられ、少女や大人が代わる代わる台詞を言い合う。
スクリーンには、ときどきスライドも上映される。
予算が50万円しかないそうで、これも仕方ないだろう。
劇と言うと、すぐに芝居を考えるのは、悪い癖だと反省する。
最後は、宮沢和史の『風になりたい』の大合唱でフィナーレ。
演出的には、神輿の演出など、工夫すればもっと盛り上がっただろうとは思うが、大部分の観客は満足したので、それで良い。
磯子の有名人・宮内重明さんや江川正巳さんの顔もあった。

聞くとアリスだけは、声優野村道子さんの学校の生徒だとか。
道理で、演技の質がまるで違う。

暑い午後をバスに乗って戻り、阪神・ロッテ戦を見る。
贔屓の福原投手がノ・ーコンで、負ける。
こいつは、自分が全く分かっていない。
福原の球威なら、ストライク・ゾーン内に適当に投げていれば、そう簡単には打たれないのに、コースぎりぎりを狙ってボールになる。
すると、仕方なく真ん中に投げて打たれることの繰り返し。
本当に何とかならないのか、とまたしても思う。

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