昔、横浜市港湾の財産を管理・運営する課の係長をやっていたことがある。
日々、様々な案件が起き、持ち込まれる。
議員を始め、関係業界、行政内部、果てはやくざまがいの者からもいろいろな声、圧力が掛かって来る。
だが、そのとき、「良いか、悪いか」を判断する最後の基準が三つある。
市議会と監査と情報公開である。
このそれぞれにきちんと対応でき、答えられるか、否かで、「市議会で追求されたら問題になるから止めよう」等の判断になるものだった。
地方自治体と言えども、行政権力は極めて絶大なものであり、予算事業はもとより、日常業務でも行政の力は、端的に言えば絶対で、やろうと思えば何でも出来る。
だから、その中で、長年同じ権力がずっと居座っていては、必ず権力は腐敗する。日本の地方は、大統領制であり、県知事、市長等の首長は絶対的な権力を持っている。
その意味で、アメリカの大統領が、2期8年に限っているのは、大変正しい。
今回の民主党の勝利と政権交代で、今後政権党の民主が何か誤れば、次の選挙で野党になり、野党が与党になるという民主主義の常道が出来ることは大きな意味があると思う。
日本でも、きちんとした政権交代がまず生まれることが重要だと思う。