1990年、角川春樹が、監督もした時代劇の大作。
川中島合戦の上杉謙信と武田信玄の戦いを、主に上杉謙信の側から見た作品。
当時最高の50億円をかけたと言うカナダ・ロケの合戦のシーンは確かにすごい。
これを見ると、黒澤明の『影武者』を随分意識していることが分かるが、それよりも『ベン・ハー』や『スパルタカス』らのアメリカ映画に近いのではと思える。
合戦シーンで、主役たちは日本人だが、周辺の兵隊は外人なので、腰高でフラフラしていておかしい。
作品としては、映像はきれいだが、テンポがなくて少々退屈。
さらに音楽が小室哲哉で、ほとんどがシンセサイザーなのでひどくチープな感じがする。
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