『ポピュラー音楽を聴けば今のアラブがわかる』を終えて

昨日の夕方、本郷台のあーすぷらざで行われているかながわこどもひろばの「子どもの本で知る世界の国ぐに」の番外編として表題のイベントをした。
夏休み最初の週末で、旅行等に行った人もいたのだろう、そう多くはなかったが、20人以上の方が見に来てくれた。

ポピュラー音楽を聴いて、アラブを理解するという趣旨は、意外に思われた人も多かったようだ。
だが、レバノンの歌姫ナンシー・アジュラムの音楽DVDをかけると、皆「あれっ」と言う感じで、洒落たフランス風の映像には感心していたようだ。
同じくレバノンの大歌手フェイルーツ、さらに古典的なアラブ音楽として、エジプトのアブドール・ワハブ、そして問題の歌手ゼキ・ミューレンの女装には驚きのようだった。
私は、彼のトニー・カーチスのようなキンキラ趣味の女装には、かつてアメリカで大人気だったピアニスト、リベラーチェの影響があったと思うが。
因みにリベラーチェは、女装して白いピアノに豪華な蜀台にローソクを灯して弾くという、芝居がかったピアニストで、悪趣味の典型だが、ラスベガスやテレビで大変に人気があった。彼は、ホモで、エイズで死んだそうだ。
近年、人気のピアニストのリチャード・クレイダーマンも、リベラーチェから毒気を抜いたようなものだろうと私は思う。

ゼキ・ミューレンも、その姿は異常だが、唱法は普通で、きわめて古典的なものである。
そして、最後はパキスタンのヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの1992年のWOMAD横浜でのライブの映像。
これは、テレビで放映されたものを私が特別に貰ったものだが、やはりすごい迫力である。

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