『恋も忘れて』

横浜、本牧のダンスホールで働いている母桑野通子と一人息子で小学生の爆弾小僧との話。

彼は、学校で突貫小僧などから、母親の商売のいかがわしさを言われ、苛めれれている。

ホールの女将岡村文子は悪辣で、女たちは待遇改善を言うが、全く相手にされない。

いじめを知った桑野通子は、息子を別の学校に転校させるが、そこにも突貫小僧らが来ていじめ、ついには病を押して闘い、死んでしまう。

母親の名誉を守るために。

荒くれ者で、実は桑野通子を恋していた佐野周二は、桑野に苦界から足を洗う金を与えて、自分はカムチャッカに出稼ぎに行く。

軽佻浮薄をモットーにする松竹蒲田にしては、日活のような人生論的な真面目な映画である。

音楽は,東宝等にも多数の音楽を書いた伊藤宣二、中で桑野通子が当時流行のルンバを踊るが、流石に上手い。

フィルムセンター

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