昨夜は、「神奈川の県立図書館を考える会」の第二次提言発表会に行く。
そこで、私は、現在は紅葉丘に県立図書館、音楽堂などがあるように、
「丘の上には文化がある」というのは、きわめて日本的な幻想であることを指摘した。
リオデジャネイロのファベーラは丘の上で、もちろん、ファベーラからカーニバルの文化が生まれていることもあるが、西欧の都市では丘の上は大体住宅地であり、文化施設はない。
日本では、なぜか「上野を出まして」などと使われ、東京芸術大学の代名詞になっている。
歴史的に考えれば、人類が文明、文化を作り出してきたのは水辺であり、低地である。
高齢化時代の今日、わざわざ紅葉丘の上に図書館がある必要がどこにあるのだろうか。
ここは、すでに移転が決まっている関内の横浜市役所跡に入居するのが最上の策ではないかと思う。
さらに、ここに教育機関を誘致し、若者のたまり場にすれば、関内エリアの活性化にもなるのではないかと思う。
もちろん、県立図書館と学校の連携はきわめて有意義だと思うのだが。