たまにはアメリカ映画も見る。
言うまでもなく、女性コーラスグループのザ・シュープリームスを素材としたミュージカルで、劇場で公演されたものの映画化なので、筋の展開の重要な場面の曲が、筋の説明のように歌われる。
やや作り物めいているが、演劇は本来作り物なので、要はそれをどれだけ照れずに堂々とやれるかだろう。
その点は、この黒人ミュージカルはどこまでも堂々と歌い上げるところがすごい。到底日本のチャチナ芸能界が太刀打ちできるところではない。
ドラマは、デトロイトのアマチュアコンテストから、女性3人組が、ジミーという人気歌手のバックコーラスとして採用されて、ツアーに出る。
そして、フロリダでバックではなく、女性コーラスグループとしてデビューする。
だが、そのとき、リードをそれまでのエフィーから、ルックスの良いディーナに変えてしまう。
このディーナは、ダイアナ・ロスのことだそうで、彼女は最初から歌唱力もルックスも良かったので、事実とは違うと思うが、劇化のための脚色だろう。
この辺は、1970年代にダイアナ・ロスが独立し、残ったメリー・ウィルソンらでシュープリームスをやっていたことを踏まえているのだろう。
ジミーというのは、誰かわからなかったが、おそらくジェームス・ブラウンあたりを参考にしているのだろう。
最後、デトロイトの解散公演にはエフィーも駆けつけて来て、涙のライブになる。
劇場のミュージカルは見ていないが、ここでの出演者の歌唱、踊り、さらにショーの演出は、日本のショービジネスが追いつくのは100年はかかると思う。
イマジカBS