土曜日に会った金子裕君に教えてもらった「村上隆フラットコレクション展」に横浜美術館に行く。
なんでも口を出して勝手な批評をする私だが、美術は不案内で、行かなかったのだが、金子君に勧められたので行く。
まさにフラットで、ガラクタから国宝級のものまである。
これは、ワールドミュージックについて、中村とうようさんが言われた、
「すべての音楽を等価に聞くという態度がワールドミュージックなのだ」と同じだと思う。
そして、これを見てある美術館を思い出した。
それは、ポルトガルのリスボンにあるガルベンキアン美術館である。ガルベンキアンとは、石油業界でミスター5パーセントに言われたアルメニア人である。
彼は世界中の石油開発に口を出し、5パーセントづつ持ち分を取り、莫大な財産を築いた。
そしてその遺産で美術館を作ったのである。ここは室内楽のオーケストラもあるという信じがたい施設なのだ。
私は、1990年に行ったが、もちろん日本のものもあるが、これも我々から見れば、玉石混交で、ガラクタもあるのだ。
要は、コレクションなど、本来そうしたものなのだと思う。
所有者が良いと思えばそれで良いのであり、本物も偽物もないのである。