叙勲祝賀会に行った。

以前、職場で大変お世話になった上司だった方が、今春に勲章を受賞され、お祝いの会が横浜のホテルであった。
それには官位がなかった。聞くと以前はあった等級(勲何等というもの)は、廃止されたのだそうだ。
昔は、「あいつは勲3等だったのに、なぜ俺は勲4等なのだ」などという馬鹿らしい争いがあったが、そうしたことはなくなったわけだ。
人間に等級を付けるのは良くないということらしい。当然のことで、戦前の日本では1等国民とか、2等国民と言った区別があった。
1等とは言うまでもなく、本州に住む日本人で、沖縄や朝鮮半島等に住む人々は2等国民とされたらしい。実に馬鹿げたことである。

私などよりはるかにえらい人ばかりなので、会場の隅に恐縮していたが、つくづく日本は超長寿社会だと思う。60才はおろか70、80の人が元気なのだ。偉い方がずっとはるか上までご存命なのである。誠にご同慶に耐えない。

昔、映画監督の故・須川栄三が、50年前の下っ端の助監督だったとき、当時東宝には40人以上の助監督がいて、「1年に2人ずつ監督に昇進しても、定年までに俺に回ってくる機会はない。忘年会かなんかで全員がふぐ中毒になってくれないかな」と妄想したと書いていたことをふと思い出した。

勿論、ふぐ中毒はなく、皆さん元気でお帰りになったようだ。
私も、友人に会って戻った。

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