今回の森友学園問題で、明らかになったことがある。
それは、現在の自民党支持者が、幼稚園児に教育勅語を暗唱させるなど、非常に極端な考えの籠池氏のような方が中心になっていることである。
横浜市という地方だが、長い間政治を見てきた者から見て、かつての自民党と支持者は、各地域や団体で、功成り遂げた方が多く、その結果を地域にお返ししたいとする気持ちの方だった。その行動様式は、言ってみれば「金持ち喧嘩せず」であった。
だが、こうした草の根自民党は、小泉純一郎によって「既得権益」の元であり、「自民党をぶっ壊す！」として相当程度に解体させれた。具体的には、農協、特定郵便局、医師会、ゼネコン等である。
そこで自民党が頼ることになったのは、公明党・創価学会であり、さらに「ネット右翼」に代表される極端な右寄りの連中である。
これをさらに進行させたのが、各種選挙に際しての候補者の公募である。公募は悪いことではないが、公募等においては、容易に想像できるように、極端な意見の者が勝ってしまうものである。そこは慎重にやらねばならないことである。
今回、かつては賛意を表していて、安部首相夫人も講演していた森友学園のような、かなり極端な意見の連中を、その現実の姿が見えてきた。
そしてマスコミで大問題になると、急に自分たちは関係ないと言うようになったのは、安部政権が実は極端な連中に支持されていることを知られなくなかったからだと私は思う。
それは、籠池氏側から見れば、ひどい裏切りであり、「トカゲの尻尾切り」である。
やはり、田舎の少々変なおっさん、しっつこい人であったとしても、そう簡単に切り捨ててはいけず、人としてきちんと尊重しないといけないということである。
安部晋三の人間性が問題であることがよくわかる事件である。