全国赤十字大会に出たことがある

皇后雅子様が、全国赤十字大会に出たそうだが、私も出たことがある。
磯子区で福祉課長をやっているときで、区の日赤奉仕団の事務局長として行ったのである。
会場は原宿の明治神宮会館で、満員で千人くらい。
この日赤奉仕団と言うのが、大変に不思議な組織で、横浜のような大都市では無名だが、地方では有名な団体である。
言ってみれば青年会議所のような各種の事業をやっていて、サッカーワールドカップの日韓共催の時、多くの地方で開催誘致を担ったのは、日赤奉仕団なのである。

磯子の奉仕団の会長は、吉田小源治という男で、当時は中原で旅館をやっていたが、元はテキヤだったという噂だった。
彼の自慢は、二つあり、一つは「昔、資生堂の藤原アキが参議院全国区に自民党出て当選した時、責任者をやったのは俺だ!」と言うもの。
もう一つは、「磯子の浜マーケットの水道の責任者はまだ俺の名になっているはずだ・・・」というものだった。

この二つの内、「藤原アキ云々」については、彼は一時は磯子区の選挙管理委員をやっていたこともあるので、どの程度の責任者かは分からないが、そう嘘ではないだろう。
また、浜マーケットも、元は路上にあった闇市の店を道路上に「収容」したものなので、テキヤだったという吉田が責任者になっているのもありえた話だと思う。
まあ、ともかく感情の上下の激しい男で、簡単に言えば威張ることの大好きな男だった。

ただ、なぜ彼が政治や福祉に関与しているかと言えば、彼の一人娘が知的障害者だったことがあると思う。
かなり体の大きな女性で、地元では子供をいじめるので有名だったそうだ。
身内に障害者がいたというのが政治への参画の原因になっている人は結構いるもので、やはり自民党だが、港北区の嫌われ者と言われた吉原某も、子供に障害者がいたのだが、彼はそれを隠していた。

さて、全国赤十字大会だが、内容は各種の表彰で、簡単に言えば日赤に寄付した人が表彰されるのである。
寄付金額はそう多いものではなく、数百万円程度が多かったが、全国から皆ご夫婦で上京されて表彰を受けるのだ。
なぜ、皆嬉々として表彰を受けるかと言えば、皇后以下の女性皇族の前で表彰されるからなのである。
こんな事どうでもよいと思うのは、都会の人間で、地方では皇室の威厳はまだ生きているのだ。

二部はコンサートで、歌手水前寺清子だった。

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