ハンマーヘッドと悪漢船

先週は、横浜市港湾局のOBの見学会の案内が来たので、行く。
今回は、客船で、新興埠頭にできた客船バースの「ハンマーヘッド」と大黒ふ頭の「客船ターミナル」。

最初は、新興埠頭にできたハンマーヘッド。
ハンマーヘッドとは、新興埠頭の先端に設置されていた重量物荷役のためのクレーンで、1960年代まで港湾局直営の施設だったそうだ。
ここの手前の大きな上屋は、一時は芸大の施設など、先端的な文化施設だったが、完全に壊されて、民間会社によって複合施設が作られた。
客船用のCIQ施設を中心に、ホテル、飲食店、物販店等があり、この日は平日の昼間だったが、多くの人でにぎわっていた。
みなとみらいがはじまり、多くの横浜の地元の企業が進出したが、なかなか成功しなかった。
だが、このハンマーヘッドは成功のようだ。
企業は、岡田屋など、元横浜のJCが中心になっているとのことだ。
人気の一つは、ハンマーヘッドの姿が、インスタ映えすることと、長いオープンデッキがあることで、こういうのは、横浜にしかないだろう。
大桟橋には、大型の変な船が停泊していて、まるで円谷特撮の悪漢の巣窟のような姿で驚く。
ロシアの大富豪の船だとのことだった。

夕方は、大黒の客船ターミナルに行くが、ここはベイブリッジを通過できない大型クルーズ客船用で、先日も5,000人の旅行者が乗降したとのこと。
日本で、外国人旅行者が、客船で一番来たのは、私の記憶では1964年で、その後は空港になった。
だが、50年たって、クルーズ人口が増え、客船需要が増大したのだ。
その意味では、かつて港湾は物流ターミナルだったが、今後は「観光港湾」になってゆくのだろうとのことだ。
夜は、大桟橋のレストランで懇親会。
ここでは、山下ふ頭の「IR」が話題になるが、基盤整備も含めて公募したことへの疑問を聞いた。
さすがに技術職らしい疑問だと思った。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする