『墓石と決闘』

ジョン・フォードの名作『荒野の決闘』で描かれた、保安官ワイアット・アープらとクラントン一家のOK牧場での決闘と、その後を描くもの。
ワイアット・アープは、ジェ-ムス・ガーナーで、ドグ・ホリディは、最近なくなったジェーソン・ロバーツという渋い配役。
監督は、『OK牧場の決闘』も作ったジョン・スタージェス。
タイトルに、「この作品は事実に基づく」というように、この作品が史実には最も近く、ジョン・フォード作品は、一番史実とは違っているのだそうだ。

一番大きな間違いは、『荒野の決闘』では、ドグ・ホリディが死ぬが、本当は死なず結核で死んだようだが、これも『墓石と決闘』が正しく描いている。
最後、結核療養所に入所しているドグ・ホリディにアープが会いに来るシーンがとても良い。ドグは、相変わらず職員を相手にイカサマ博打をしている。
そこに、出世したアープがやってくる。
そして、別れ。
二人の友情に泣ける場面である。

この映画を最初に見たのは、今はもうない大塚名画座だった。
大塚駅近くのビルの中にあった映画館で、なかなかいい作品をやっていた。

NHKBS2

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