氷柱

朝日新聞のBEの「サザエさんをさがして」に氷柱が出ていた。
氷柱とは、若い方は知らないだろうが、氷の大きな塊のことで、これを部屋に置いて冷房したのである。
クーラーが普及するまでは、喫茶店など多くの店で使用していた。
私が横浜市役所に入った時はすでに冷房がありなかったが、昭和20年代は市役所でも使っていたそうだ。

私が最初に入った職場は市会事務局だった。
古い部長が言っていた。
「夏になると、守屋のおじさん(守衛さんの親分)が、中央市場に自転車で行って氷柱を買って来て議場に立てたものだ」
この議場とは、現在の関内の市役所のことではなく、現在の東神奈川の神奈川公園のところにあった昔の市役所と議場のことである。
戦前、横浜市役所は現在と同じ関内にあったが、戦災にあうだろうと予測し、野毛山の仮庁舎に移転すると、本当に空襲で焼けてしまった。
戦後は、野毛山の庁舎も狭いとのことで、神奈川の博覧会跡地を再利用した建物だった。
そして、昭和32年に現在の市庁舎ができて移転したのだ。
現在の市庁舎も狭隘で、いずれ移転するとのことある。
移転場所は、北仲地区の馬車道駅の上の空地である。
『やし酒飲み』も上演したバンカアート1929の隣。
いろいろと候補地はあるようだが、多分あそこに間違いないだろう。

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