役人の名簿

厚生省元次官の死傷事件で、官僚の住所等の名簿が問題となっている。
今は、「国会便覧」など国の関係の手帳にも住所は掲載されていないが、昔は住所も出ていた、と言っても現職官僚は官舎だが。
そして、横浜市でも昔は、職員録に係長以上の職員の住所が掲載されていた。
市役所が出すのはまだ良い。
それを小型の手帳にして有料で売る業者がいたのだ。
所謂「庁内紙」、「ごろつき新聞」とか、「ぼん・くれ新聞(盆と暮れだけに出るので)」とか言われる庁内紙のk社長が人事課から資料を貰い、それを手帳にして売っていた。

水道局にいたことのある先輩係長に聞いた話では、水道局に出入りの業者たちは、みなこの「K手帳」を買い、盆と暮れに役人に贈答品を送ったのだそうだ。
まるで「K手帳」は、「盆暮れに贈答せよ」と言っているみたいだったわけだ。
勿論、こうしたことは、1980年代以降は全くなくなった。

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