停年と定年

先日の大映映画『停年退職』は、「停年」であり、「定年」ではなかった。
「タイトルが違うが、あれはわざとなのか」と電話が来た。
別に意識したわけではなく、今は定年となっているので書いたまでだ。
調べると、昔は「停年と書いたが、現在は定年」とある。
これは、昔も停年退職は、法的に決まったものではなかったからだろうと思う。
もし、決められていたとしたら違法になりかねない。
つまり、あの映画の船越英二も、自主的に退職していたのだと思う。
「後任に席を譲ってくれ」との会社の要請によって。
たぶん、会社と組合との合意によって退職が決められていたのだと思う。
事実、1970年代は、市役所では定年退職制度がなく、60過ぎても勤務する人たちがいて、70近い人もいたほどだ。
その後、条例ができて、60歳で定年退職になった。
ただ、年金との関係で、再雇用や再任用制度が作られて、65歳くらいまで再度勤務するようになっている。

それにしても、船越英二以下の大映の役者は演技が上手いなと思った。

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