『断線』


松本清張原作の土曜ワイド劇場、脚本は橋本綾、監督は崔洋一、主演は松田優作、木村理恵、風吹ジュン、辺見マリなど。
松田優作は、証券会社の社員だが、木村とは銀行員と偽って結婚し、土曜日はマージャンと言ってキャバレーの女・風吹ジュンの家に泊まっている。

さらに、鎌倉の有閑マダム辺見マリとできたり、すべての女優と関係する。
結局、風吹ジュンと辺見マリは死ぬ。
厳密に言えば、どちらも殺人ではなく、過失致死である。
だが、最後松田は死を選ぶ。
その現場の上げ潮が満ちてくる突堤はどこだろうか、なかなか面白い情景である。

松田は、最後まで本心を明かさない男で、もちろん最後は、分かる。
松本清張の中には、幼児体験がずっと支配している作品があるが、これはその系列であろう。

1983年で、時代的にはロマン・ポルノ全盛期。
この頃、木村理恵も出たはずだ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする