極妻姐さんのセーラー服姿に大爆笑

朝、阿佐ヶ谷のラピュタに行き、会員証の継続をして、そのままモーニング・ショーの『この子の七つのお祝いに』を見る。
1982年に公開されたときに見て「なにこれは」と驚いた、大愚作だが、やはりひどい。
増村保造の遺作が、こんなにひどいものになるとは本人も思っていなかっただろうが。

若い女畑中葉子が殺害され、それを調査していたルポライター杉浦直樹も殺され、その後輩の記者根津甚八が犯人の岩下志麻にたどり着く。
その間に、彼女の高校生時代、会津の木地師の家に引き取られていて、その写真が出る。
セーラー服にお下げ髪の極妻姐さんで、場内大爆笑だった。
さらに、爆笑だったのが、夫・芦田伸介に去られて気が狂った岸田今日子が、豆腐に無数の針を指しているところ。

だが、この話は、結局気が狂った岸田の、誤った呪詛を掛けられた岩下志麻の悲劇という、実に馬鹿らしい物語なのだ。
増村は、大映での数々の傑作では、性愛を貫き通して女性が自立するという、極めて論理的な作品を残したのに、これでは論理が逆だと思った。
錯誤で生きてきた女性の悲劇など、まったくどうしたのだろうか。
増村は、テレビで山口百恵・三浦友和の「赤いシリーズ」に始まる大映テレビのシリーズのすべてを企画、監修してきたので、血の問題や復讐の悲劇に嵌ってしまったのだろうか。
原作、脚本の段階でひどいと分かったはずなのに。
これは、角川映画で、松竹で公開されたが、同時公開は深作の『蒲田行進曲』で、間違いなくこちらのほうが面白かった。
ラピュタ阿佐ヶ谷

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