町の浄化は経済を後退させるのではないだろうか

衛星劇場で、1993年の『新宿鮫・眠らない町』を見る。
封切り時に見ているが、この時代のバブル、ボディコン姿が懐かしい。
話はどうと言うこともないが、ブルース・スプリングスティーン風の音楽が素晴らしい、音楽は梅林茂。
ただ、歌手が田中美奈子で、パワーが全くないので、そこで白けてしまうが。

だが、久しぶりにこの眠らない多くの外国人が闊歩していた新宿を見ると、このような風俗店が繁盛し、外国人も多数いた、この頃の方が明らかに経済状況がよく、大いに繁栄していたように思える。

その後、1990年代後半に、石原慎太郎都知事の指揮の下、歌舞伎町の浄化、特に外国人の追い出しをやった。
それは横浜も同じで、松沢県知事、中田横浜市長の音頭取りで、中区黄金町の風俗店の取締りを徹底的にやった。
当時「こんなことはくだらないことをする必要はない」思っていた。
だが、それだけではなく、こうした風俗や風紀の取り締まりをすることは、その社会から活力を失わせ、ひいては経済に極めて悪い影響を与えるようである。
歴史的に見ても、日本の昭和の経済の良いときは、昭和初期の満州事変直後のエロ・グロ・ナンセンス時代の範栄、戦後の1950年代後半の太陽族の出現や1970年代のフリーセックス時代を見ても、皆経済活動が活発で、勢いのある時代だった。

今回、松沢知事が神奈川から東京に行き、都知事に当選されて、さらに東京の町の浄化に取り組まれると、日本経済はさらに悪化するのではないかと危惧する次第である。
松下政経塾出身者は、どうやら風俗等の取り締まり、町の浄化がお好きなようだが、これは亡国政策ではないだろうか。

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