ミーハーで何が悪いの

このブログに対して無意味な悪口があったが、その中で「お前はただのミーハーだ」というのがあった。
だが、これは声を大にして言いたいが、「ミーハーでなにが悪いの」とお聞きしたい。
大衆文化評論家であり、通俗的なものは元々大好きである。
ただ、重要なのはその次である。
昭和20年代に、劇作家の三好十郎は、新劇の若手連中に次のように講演している。
「なによりも自分が好きなものを大事にしろ。それは通俗的なものでも、娯楽的なものでも良い。そこに自分の本質があると認識すべきだろう。
ただ、重要なのは、自分がなぜそれが好きなのか、引かれるのかよく考えるべきで、そこから始まるだろう」と。

私の場合は、小学生時代に体が弱く、学校をよく休んで家にいて、ラジオを聞いていたことが私の趣味、趣向の大きな基礎になったと思う。
さらに、中学、高校時代、家のテレビが比較的に自由に見られて、大阪の喜劇や漫才、ドラマ等に引かれて、よく見ていたことが大きな影響を与えたのではないかと思う。
高校生の時、修学旅行で京都に行って宿泊したが、自由時間にわざわざ阪急で大阪の梅田まで行って新聞を買ってきたくらいなのだから。
旅館の部屋に走りこむと、担任が点呼をしているところで、「お前はどこに行ったのだ」と言われたのを憶えているくらいなのである。
当時、私のアイドルは、「11PM」や読売テレビのドラマで活躍していた藤本義一だったが、大学に入り彼の小説を読んで大したことないなと思ったのである。

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