『地球防衛軍』

小学校のとき見て、大変興奮し、ミステリアンの言葉「地球の皆さん!」をまねしていたのを憶えているが、昨日見て、やはり興奮した。

富士山麓の村の盆踊りから、一転し山火事、無線操縦の怪物の出現、自衛隊との攻防まで、一気に進む。
その後も、ミステリンとの戦闘、地球防衛軍による勝利に至るまで、実に面白い。
東宝の『ゴジラ』以来の空想科学映画の中でも大傑作の一つだ。

制作の田中友幸さんの言葉によれば、「特撮映画で重要なのは、特撮シーン以外の普通の場面だ」そうで(特撮シーンは大抵は20分だそうだ)、「そこをいかにきちんと描くかにある」そうだ。
ここでも、佐原健二、平田昭彦、河内桃子、白川由美の若者たちの「青春映画」の部分がとても良い。

攻防で、民衆が避難する場面が再三あるが、そのリアリティがすごい。
このパニック・シーンには、戦時中の米軍による空襲の記憶があると思う。

伊福部昭の音楽が、タイトルから素晴らしい。

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