ぺナーズ・マサーニ

横浜開港記念会館で、インドの女性歌手ぺナーズ・マサーニのコンサートが行われたが、近年これほどひどいのもなかった。
今年は、「インド日本交流年」でインドから派遣されたのだそうで、先週は東京でコンサートが行われたらしい。
この夜の観客は、わずか50人足らず。
全く盛り上がらなかったが、それは彼女が真面目に歌っていなかったからだ。

弟の下手なシンセサイザーで、ガザルを歌ったが、これがまことに下手。まるでビブラートがない。
その後、約1時間半、フィルム・ソングス、バングラ・ビート等を歌ったが、どれ一つとして良いものがなかった。
唯一の収穫と言えば、彼女のフィルム・ソングスを聞いて、ラター・マンゲシュカール、アシャ・ボスレ姉妹の歌の上手さが良く分かったことだ。
あのビブラートは、さすがである。
場つなぎで、6人の若手ダンサーの踊りもあったが、ビリーズ・ブート・キャンプと言おうか、パラパラと言おうか、実に奇妙なものだった。
この程度が、インドの大歌手のレベルであるはずがない。
このぺナーズ・マサーニって本当にどの程度の歌手なの。
多分、インドでガザル・コンクールで優勝した程度の若手歌手だと思うが。

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