原辰徳は、六大学出身選手が嫌い

フリーエージェントで、広島の丸外野手が巨人に移籍した。

その補償で、巨人はなんと長野をプロテクトしていなかったので、長野が広島に移籍した。

これは、偶然とも思えるが、やはり原辰徳は、東京6大学や東都大学出の選手が嫌いであるための結果だろうと思う。

原は、言うまでもなく東海大出身である。

昔々、東海大は最初、東都大学リーグに加盟を申し込んだが、なぜか東都は加入を拒否した。

すると、東海大総長の松前重義は、自分たちで首都大学リーグを作ったのである。

松前は、ある意味反骨の人で、逓信省の高級官僚で発明もした優れた技術者だったが、首相の東條英機と対立し、高齢だったのに徴兵されて前線に送られたという方で、戦後は社会党の代議士だった。

原辰徳は、監督としては長嶋よりは、はるかに優れた人だが、選手については、東京6大学や東都大学出の選手が嫌いで、あまり使わなかったという実績がある。

前監督の高橋由伸も慶応大だったので、4番で使われることは少なく、早稲田出の仁志に至っては最後はトレードで出されてしまった。その結果、巨人は二塁手に困り、井端や片岡などをトレードで取るが、みな仁志を上回る成績は残せなかった。

長野は、走・攻・守そろった大変に良い外野手のはずだが、唯一の欠点は日大出であることで、原監督のお気に召さなかったのだと思う。

この「移籍劇」の結果がどうなるかは大変に興味深いことである。

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