モーリン・コノリー 『リトル・モー』

モーリン・コノリーの名を知っていたとすれば、あなたは相当なテニス通である。

大坂なおみの全豪大会優勝で大フィーバーの日本列島である。だが、私は贔屓の玉鷲が優勝した方が遥かにうれしく、これで栃ノ心が全快して、玉鷲と栃ノ心、さらに高安で優勝を争うようになり、豪栄道は引退すればよいと思っている。

さて、大坂の二大会制覇で、次は全仏、ウィンブルドンの4大大会制覇の期待も出ているが、この4大大会を女子で制覇した選手の一人が、アメリカのモーリン・コノリーなのである。

1979年の春頃だったが、大学の劇団の先輩で広告代理店にいた島村さんから、横浜市会議長秘書をやっていた私に電話があった。

それは、「モーリン・コノリーの伝記映画『リトル・モー』の宣伝を担当しているが、彼女はサンディエゴの有名人で、横浜市とサンディエゴ市は姉妹都市だそうなので、横浜市長に表敬訪問し、それをPRできないか」だった。そして、彼女はアメリカのテニス界の歴史に残る女性だったので、伝記映画ができ日本公開になったという。

アメリカ第七艦隊の基地サンディエゴと横浜市は古くから姉妹都市で、それは、横浜のある方の娘が米海軍の軍人と結婚したことから始まった関係で、多くの姉妹都市など、みんなそんな始まりである。

特に問題はないので、市長室に話し、サンディエゴ市長からの親書を持ってきてもらい横浜市長と議長に会わせた。

市長室には、アメリカの女優が来ると言うので、市政記者室のほとんどの記者たちが待機していた。

コノリー役のグリニス・オコンナーと配給のジョイパックフィルム、そして横浜東宝の支配人と島村さんが来て、市長会見は無事に終わり、何紙かに記事になった。

この時の記者たちグリニス・オコンナーを見た時の反応が傑作で、

「随分と小さいな・・・」だった。

一体、アメリカの女優と言って、巨人のような女性を想像していたのか。

リトル・モーと言うくらい、実際の彼女は小さかったので、やはり小柄なグリニス・オコンナーがキャスティングされたのだ。彼女は、その後も青春映画に結構出ていて、小柄なところが日本人好みで、日本でも人気があった。

俳優と言っても実際は小柄の人が多く、吉永小百合は、大田区池上での『雨の中に消えて』の撮影で見たが非常に小さく、長谷川一夫も小柄だったそうだ。

アメリカでも、ジョン・ウィンやロバート・レットフォードが本当は背が低いのは有名であろう。

大坂なおみは、リトルではなく、ジャイアント・なおみになるように期待したい。

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コメント

  1. 弓子 より:

    テニスは、好き、というだけで通ではないので
    リトル・モーは知っていてもモーリン・コノリーの名前も

    グリニス・オコンナーが来日していたことも知りませんでした。

    『リトル・モー』の映画の中でコーチが
    甘いもの、ジュース絶対禁止。
    と強い口調で言っていたのと、
    この女性コーチがエレガントな雰囲気が漂っていたのが印象的でした。

    大阪なおみが10kg絞って結果を出し
    そして、こちらのブログ拝見して映画のワンシーン繋がった思いです。

    イボンヌ・グーラゴンが試合会場で授乳していた時期に
    女性アナウンサーが  そのエピソードに対し
     いいですねぇ、こういうの、、と言ってましたが、

    柔道のやわらチャンが
    産後の試合で、妊娠前のような結果がでなかった時
     母性本能のほうが闘争意欲そいでしまっているような
    感じをうけました。

    ウィリアムス選手が、大阪選手に負けた時、
    産後だったそうで敗因は年齢ばかりが原因でない気がしました。

    もし、大阪選手が母親になっても現役だったらどんな展開に?
    と、考えるとワクワクします。