サランラップの使い方

市役所にいるといろんな研修に行かされた。なかで傑作だったのが、エイズ研修である。

エイズは今はさして騒がれなくなったが、20世紀末には大問題だったもので、横浜市役所の有名人の南学(みなみまなぶ)先生は、わざわざ外部に民間の組織として対策NPOを作ったくらいだ。

その一環だったかは、知らないが「エイズ研修」というものがあり、女性の保健所の医師が講師だった。

いろいろと言っていたが、予防法の第一は、無軌道な性行為をしないことで、セックスする際は、必ずコンドームを着けることだった。

そして、「もしコンドームがないときは、サランラップでも良いから男根に巻いて予防するように」とのことだった。

これを聞いていた私の友人の一人は言った。

「この女医さんは、実際に使ったことはないね。

俺は、本当に避妊具がなく困った使ったことがあるが、ラップは湿ってシワが寄って女が痛いと言ってできなかったんだよ」

なるほどと思った次第だが、エイズは本当に気を付けないといけないが、今はエイズに罹っても、すぐに死ぬことはなく結構長生きできるようになったそうだ。

それは、エイズ・ウィルスの戦略としては、人間に感染して類を増やすことが第一だが、本当に強いウィルスだと人間は死んでしまう。

そこで、次第にエイズに罹るが、すぐには人間は死なず生きていて、そこで他の人間に罹患させる程度のやや弱いウィルスが選択されてくる。

そうして現在は、エイズは次第に、人間に罹患するが重篤にはならず、なんとか人間もウィルスも長く生きて共存するようになっているとのことである。

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