喫茶店

東京新聞の朝刊に喫茶店が特集されていた。統計によれば、1981年の15万軒がピークで、今は半分の約7万軒になっているとのこと。
ここには、シアトル系などのチェーン店が入っているかは、不明だがたぶん含まれていないだろう。
私のいる近所でも、3月末に喫茶店が閉店した。
絶滅危惧種とまではいっていないが、減っていることは事実である。
その代わりに、ファミリーレストランでのドリンクバーでの喫茶に代わっているのだろうと思う。

3人の方の意見が載っていたが、地域の居場所になっていた面があると思う。
統計では、東海地方が多いとのことで、地方からの出身者が多い、東京や大阪と違い、東海は地域の人間が多いのがその理由だと思う。
大げさに言えば、地域の「デイサービス・センター」的になっている店も多いと思われ、そうしたところは今後も残るに違いない。

そこは、飲食を提供すると共に、新聞、雑誌があり、テレビがついていると言った店である。
さかのぼれば、大学の近くの店の大半はそうしたものだった。
この喫茶店の減少は、私の考えでは、本や雑誌の売れ行きの減少、つまり出版不況の原因の一つだと思う。
本や雑誌の販売の多くの部分が、こうした喫茶店や中華料理店などによる「営業的販売」だったからである。
そうした店が減れば、本などの売れ行きが落ちるのは、ある意味で当然だったわけであり、公共図書館が原因ではないのである。

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