クリスマス・イルミネーション

そろそろ家を電飾で飾り立てるクリスマス・イルミネーションが、多くの住宅街で見られるようになる。
商店街が金儲けでやるのはかまわない。
昔、田圃に「誘ガ灯」というのがあり、夏の夜に電灯を点けてガを集め殺したが、人集めに電気を点けるのも同じで、仕方ないだろう。
だが、住宅街のイルミネーションはただの無駄にすぎない。
別に、地球温暖化対策で電気が無駄だと言うのではない。
あのイルミネーションの底にある、「我が家は幸福です!」と宣伝している姿勢が嫌なのだ。
幸福なら、じっと密かに自分たちだけで幸福をかみしめていれば良いので、それを他人に宣伝することはない。

あれを見ると、私は実に不愉快な気分になる。
昔々、旧社会党の護憲平和は「一国平和主義」だと非難された。
あのクリスマスイルミネーションは、一国平和主義ならぬ、「一家幸福主義」、自分の家だけ幸福ならそれで良し、という感じがしてならないのだ。
と感じるのは、家庭が崩壊している者の僻みだろうか。

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コメント

  1. 中島 明子 より:

    我が意を得たり!
    これまであの電飾を見るたびに、自分のことでもないのに、何か気恥ずかしいものを感じ、「きれいだから見に行こうよ」と言われても「勝手に行けば」(決してそうは言いませんでしたが)と思い、ヘソ曲がりだからソッポを向いてきたのだと思っていました。でも、指田さんのご意見を読んで、気恥ずかしかった訳が判った気がします。私のもヒガミかもしれませんけど・・・