新天皇を見たことがある

平成天皇の退位と、新天皇の即位、新年号の開始は、少々騒ぎすぎだと思うが、それだけ日本全体を閉塞感が覆っているということなのだろうか、なんでもいいから騒ぎたいという。
さて、いずれは令和天皇となる新天皇陛下だが、1981年に見かけたことがある。
1981年のことで、神奈川県で高校総体が開かれた時、三ツ沢競技場で開かれた開会式だった。
本来、高校総体は、皇太子が出るものらしいが、皇太子様が海外に行かれていたとのことで、浩宮様と秋篠宮様が出席することになったらしい。
私は、当時横浜市会議長相川藤兵衛さんの秘書として三ツ沢競技場に行き、スタンドの入場口で待っていた。
その時、相川議長がいきなりトイレに行った。すると県警が飛んで来て、「誰だ!」と慌てて言った。
「市会議長ですよ、入ったもの仕方ないでしょう」
その時、分かったのは、こういう偉い方が式典に出る時は、その前に必ずトイレに行くとのことだそうだ。
周囲の大騒ぎなど全く関係なく、相川議長は平然と出て来て、参列者の列に並んだ。

そして、5分くらいすると、浩宮様と秋篠宮様がやってきた。
その時、感じたのは多少不謹慎だが、浩宮様は、当時20歳くらいだったはずだが、「若さはないな」とのことで、やはり皇位継承者は大変なのだろうと思った。
次にやってきた秋篠宮様は、いわば普通の若者で、皇位継承者とは大きな違いがあるのだなと思った。
1945年の夏、日本の敗戦の時、御前会議で最大の問題になったのは、国体、つまり天皇制の護持だった。だが、新憲法の下、天皇制は、憲法第9条の平和主義との引き換えに保持され、今日の祝賀ムードにまで至っているのだ。
平成が平和で終わったのは非常に喜ばしいことだが、大震災等があったのは非常に痛ましいことだった。
古代の王の例では、大規模な飢饉や災害が起きた時は、王の責任として殺されることがあった。
現在の政治制度では、王が殺されなくてよかったというべきか。

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コメント

  1. 弓子 より:

    前日までのニュースで
    お堀に潜ったり、あちこちに警察犬を動員したり
    かなりの警備を見てたので
    無事に「令和」に引き継ぐ運びとなり
    安堵してる方、多いことと思っています。

    オリンピックも大事ですが
    震災のない「令和」をお祈りしたいです。

    改元で恩赦を期待する囚人がいるそうですが
    平成改元の恩赦は 1989年から
    翌年にかけ 2度行われ

    対象者はのべ 1200万人以上だったそうで
    一瞬、ギョッとしましたが
    交通違反や、選挙違反などの軽い人たちに限ったそうで
    30年前を踏襲となるでしょうから
    今回も安心できそうですが

    戦前、戦中、戦後、死刑囚や、重罪人が
    恩赦で軽くなった例は、あったのですか?

    • 詳しくは知りませんが、恩赦でいつも問題になるのは、重罪ではなく、選挙違反での公民権停止で、これをやりたいのだと思います。
      重罪でも、刑期が短くなった例はあったと記憶しています。

      それよりも、この改元ムードの盛り上がりで、自民党有利で、ダブル選挙をやりたいのでしょう。しかし、この盛り上がりは、むしろ安倍政権下の閉塞感への「反発」であり、必ずしもダブル選挙をやっても自民有利にはならないと思っています。