テレビで「ガイアの夜明け」を見ていたら、1997年11月の山一證券自主廃業にから10年で、山一証券社員のその後を特集していた。
これについては、職場の後輩の一人を思い出す。
彼は、40代で自殺してしまったのだが、それは山一破綻の3ヶ月前だった。
その10年前に彼は、山一證券を辞めて再就職して来たのだった。
山一を辞めたときは、まだ好景気だったので、辞めるには随分決心が要ったと思う。
だが、その辞めた決断は、あと3ヶ月生きていれば、とても正しい決断だったと思えたはずだが、その前に自殺してしまった。
原因は、多くの例のごとく「うつ病」だった。
朝、出勤時に電車の線路に飛び込み自殺したのだそうだ。その心情は、推測すると誠に胸が塞がる思いがする。
あと3ヶ月、何とか生き延びていれば、自身の選択の正しさ、先見性に喜べたと思う。
実に運のない奴だったと思ったものである。