戦時中は、さぞや

東北関東大震災に対し、仁科明子母子のCFが終わったと思ったら、今度はやたらに「頑張ろうニッポン」とか、「きっと立ち直る」と言った空虚なスローガンの連呼になった。
実に鬱陶しい。

だが、これに対し「煩い」と文句を言おうものなら、まるで「非国民」と罵られそうである。

思うのは、まさに戦争中の、新聞、雑誌、ラジオ、映画等の戦意高揚の絶叫もこんなものだったろうと想像する。
こうした中で、密かにではあるが、その体制を呪詛し、日記に書き付けていた、永井荷風や徳川無声は、さぞや大変だったことと思う。
この孤立に耐えるのは相当につらいことであり、皆に同調して、スローガンを連呼する方が遥かに楽なことなのである。

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コメント

  1. アパッチ より:

    懲りない
    阪神大震災時のACのCMも、同じパターンのを繰り返し流し、苦情が出れば「震災のCM」を作った。
    今回も全く同じパターンで、全く学習していないんだね。

    次に起こる災害もまた同じだろうね!