東映を真似していた日活

先日、『野良猫ロック』を見ていて、これは東映の『不良番長』や『スケバン』シリーズを真似していた企画であることに気がついた。
我々、日活映画愛好家から見れば、東映東京撮影所は、極めてセンスがなくてダサい作品ばかりで、『非行少女ヨーコ』が日活の不良少年映画のパクリであるように、1960年代のほとんど東映は日活の真似をしていたと思い込んでいた。
ところが、日活末期の『野良猫ロック』は、正確には『女番長・野良猫ロック』であり、ジーパン姿の和田アキ子が主役であるように、東映東京撮影所の「不良少年少女」シリーズのパクリなのであった。

この1970年前半、日活は末期的で、東映にならったヤクザ映画も、高橋英樹の『男の紋章』シリーズ以外にヒット作はなく、不入りに喘いでいた。
そこでは、このように東映のシリーズを真似することも行われたのだろう。

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