梶芽衣子の本名は大田雅子で、同じ大田姓で大田博之がいて、映画『青い果実』はまさに二人の主演でダブル大田の作品だった。
大田博之君は、実は私と小学校、中学校が同じである。
彼は、たぶん池上小学校の4年くらいに入って来たが、そのときはもう新東宝映画に出ていたとのことだった。
そして、そのまま大森4中に入っていたが、仕事が忙しくなったのだろう、2年くらいの時に立正中学に転校した。
ともかくきれいな顔の少年で、到底日本人には見えなかった。
どこにも書かれていないが、おそらく外国人の血がどこかで入っているのではないかと思う。
暴力とセックスの時代になった日本映画界で、出る幕がなくなったのは仕方のないところだろう。