今朝の朝日新聞に中国の深州で、伝統的衣装等をまとって美しい写真を撮ることが流行しているとあるが、「さもありなん」と思った。
私が中国に行ったのは、もう20年近く前になるが、その時違和感を持ったのが、町での中国の人の写真の撮り方だった。
普通、日本人なら記念写真は、なるべく自然に素直に撮れるようにする。
せいぜい「チーズ」と言って自然な笑顔にする。
だが、中国人は全く違うのである。
普通の人、若くきれいな女性ではなく、老若男女を問わず、ほぼ全員が大げさなポーズを取ってカメラの前に立つのである。
「こんなお婆さんたちがなぜ」と思うほどに、気障なポーズを取って写真を撮る。
つまり、日本人は自然、素直な美しさを尊ぶが、中国人にとっては美しさは、人工、自然に関係なく、きれいならそれで良いらしい。
タイガー・バームガーデンの美学であり、エビ・チリとマグロの刺身の違いとでも言うべきだろうか。
そして、こうした人工美を尊ぶ国柄は、整形手術が盛んな韓国も同様である。
どうやら、日本は、東アジアでは、きわめて独自の美学を持っている国らしい。