『36人の乗客』の併映で、西村潔監督の『白昼の襲撃』を見た。
以前見たのは、川崎の銀星座で、この時期の東宝アクションは結構良いものがあった。『狙撃』、『弾痕』、『白昼の襲撃』、『豹(ジャガー)は走った』など。
とても久しぶりに再見して面白かったが、主役の黒沢年男の演技が上手いのに驚いた。
この人は、ただのアクション・スターのように思われているが、芝居が細かくとて上手いのに感心した。
成瀬巳喜男らの作品に出ていた性だろう。
黒沢の相手のホモの少年は、出情児(いで じょうじ)。
彼は状況劇場にいた後、写真家になり、現在は日本の音楽ビデオ監督の第一人者であるそうだ。
黒沢、出、そして黒沢の恋人の高橋紀子の関係は、所謂「ドリカム的関係」2人の男と1人の女で、『明日に向かって撃て』や『冒険者たち』のようには、なかなか上手くいかず難しいものだが、出(いで)と黒沢が上手いので、結構サマになっている。
最後の、横浜のヨット・ハーバーは、小柴だろうか。その他、以前戸部にあった同潤会アパートも出てくる。伊勢佐木町通りにも、まだアーケードがあった。
西村潔は、かなり変わった人だったらしいが、この時期はまだ普通に撮っている。
コメント
岡本監督の
岡本喜八監督の
「日本のいちばん長い日」での軍人役も
すごく良かったです。
最近はバラエティ出演ばっかりですね。
もっとお芝居が見たいです。