政府の「事業仕分け」で、主として財団法人等の、国の外郭団体が管理運営する、巨大な広報施設が問題にされている。
儲けたのは、ゼネコンだけだと思うと大違い。
かの電通、そしてわが多くの映像作家たちも、巨大広報施設整備のおこぼれをいただいていたのである。
「ああ、こういうのを作るのは、電通のプレゼンだな」と思う。
そこには、当然乃村工芸社等々の展示屋さんのアイディアが入っている。
そして、実際に映像を作る際は、東宝映像、円谷プロ等の映画会社、そしてシナリオ・ライター、監督、美術等にも仕事は行ったであろう。
そう考えると、無駄の施設も、日本映画界が衰退する中で、貴重な需要だったのではと思う。
私の後輩の記録映画監督によれば、日本で最も立派な映像装置があるのは、全国の原発の広報PR館だそうで、「私も随分働かせてもらった」そうだ。
その金は、勿論税金から出ているのは言うまでもない。