『その河をこえて、5月』

平田オリザと韓国の二人の演出家との合作による劇の再演である。2002年には、日韓両国で上演され、好評を博したそうだが、私は良いとは思わなかった。
理由は、この劇の構造には、反対意見が存在しないからである。
全員が、日韓友好親善万歳だからで、これでは劇にならない。
北朝鮮はもとより、韓国にも反感を持つ日本人は多数いる。その意識を劇に取り込まなくてはドラマは本来成立しないはずだ。
だから、この劇はただの雑談にしかならないのである。

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