大沢啓二の資質

大沢啓二が死んで、結構大きく報道された。
南海、東京・ロッテ時代の選手としての実績では、超一流ではないが、妙に記憶に残る選手だった。
ロッテか東京か忘れたが、4打者連続ホームランを東京スタジアムで打ったことがある。
当時、東京の家でUHFの千葉テレビの中継で見ていたが、大沢もその一人だった。普通は対してホームランは打っていないのに。
このように記録より記憶で残る選手だった。
その意味では、大学の後輩長嶋茂雄に似たところがある、と言うか長嶋が大沢のやり方を学んだのかもしれない。
大沢の横浜商工高校時代の姿について、私が某区保健所にいたとき、横浜生まれの保健所長D氏が大沢のことをよく言っていたのだから、高校時代から有名だったのだろう、その態度の大きさが。

監督としては、江夏が言っているが、「きわめて単純明快な作戦」だったそうだ。
随分、選手を殴っていたそうだが、当時の日本ハムは、その程度の選手しかいなかったのだろう。

だが、「親分」と言われるにしては、結構小心だったらしい。
誰かの本に、大沢監督とマウンドで言い合いになり、「本気でやるか」と脅かしたら、すぐに「そんつもりじゃない」と言ったと記憶していて、その本を探しているが見当たらない。
2年前に引越しし、そのときに引越し業者に完全に任せたので、どこに本があるのか分からないのだ。
近鉄で、日本シリーズで勝って「巨人はロッテより弱い」の名言を吐き、巨人を奮起させて、西本幸雄の日本一の可能性をだめにした加藤哲郎の言葉だったと思い探したがない。

テレビでも毎週日曜日に見ていると、常に暴走する張本の言動に対し、何とか無事に収めようとしていた。
その意味では、根は常識的だったのかもしれない。
78歳とは若いが、ガンでは仕方がないだろう。

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